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zoom RSS 千葉市美術館でボストン美術館浮世絵名品展を鑑賞して

<<   作成日時 : 2011/05/26 07:00   >>

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画像千葉市美術館で開催中 (4/26〜6/5) の 「ボストン美術館浮世絵名品展」 は、「ボストン美術館に所蔵される浮世絵の中でも最も華やかに錦絵が展開した天明 ・寛政期 ( 1781〜1801 ) を取り上げ、鳥居清長、喜多川歌麿、東洲斎写楽 の名品を中心に、同時代の浮世絵師の作品を加えた約 140点を展示する」 とのこと。 今回その名品の数々を鑑賞することができた。 (5/19)



* ボストン美術館は、世界有数の日本美術コレクションを所蔵する美術館だということは知っていたが、その詳細については知らなかったので 今回の 展覧会リーフレット (写真 @、D) や、主催の 千葉市美術館、ボストン美術館、日本経済新聞社のHP などを調べた。

それによると 「 その質の高さ ・ 膨大な作品数から 近年では 浮世絵の正倉院 とさえいわれ、中でも 浮世絵 はコレクションの中心であり、5万点にのぼる版画、7百点以上の肉筆画、数千点の版本が含まれ、その過半は 1882年から 8年ほど日本に滞在した ウィリアム・スタージス・ビゲロー によって収集されたもの。 現在、日本では所蔵を確認することができない貴重な作品が多く含まれていることでも注目されている。」 とのこと。

また、今回の ボストン美術館浮世絵名品展 錦絵の黄金時代 清長 歌麿 写楽 については、「 三大絵師 清長、歌麿、写楽の優品を厳選し まとまった点数でそれぞれの画業を概観できるのは、日本国外では世界最多の日本美術のコレクションを有し、浮世絵版画でも各時代の名品をとりそろえたボストン美術館ならではのこと。 天明 ・寛政期の錦絵黄金時代とよばれる一時期に焦点を絞って、これほど充実した内容で展覧会を構成できるのは驚くべきこと。」 とも記されている。

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 鳥居清長 (写真 A)左:五代目市川団十郎の横川覚範 三代目澤村宗十郎の狐忠信 中山富三郎の静御前、右:「風流三ツの駒」 貝駒 〜  

「清長は、鳥居清満 (1735〜1785) の門人として明和年間 (1764〜1772) 中期に鳥居家の本業であった役者似顔絵を発表してデビュー、最も注目を集めたのは 鳥居家の伝統的な役者絵ではなく美人画。 一般庶民が次第に体躯のよい美人像に好みを移していった嗜好の変化を敏感に受け入れ、リアルに表現した清長の画風は、八頭身の健康的な美人で、実在感のある堂々としたもの 」 とのこと。 本展示では、36点を見ることができた。

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 喜多川歌麿 (写真 B)左:虚無僧と美人、右:「高名美人六家撰」難波屋おきた

「清長は、鳥居家四代目を襲名し家業である看板絵や芝居関係の作品に専念して、美人画の世界から遠ざかった。 そこに替わって台頭してきたのが喜多川歌麿、寛政 4〜5年 (1792〜1793) 頃には、それまでは役者似顔絵に用いられていた大首絵で迫力ある艶冶な美人を描き、さらに無背景に雲母摺を施した贅沢な錦絵として発表、爆発的な人気を得て一躍美人画の第一人者となった 」 とのこと。 本展示では 51点を見ることができた。

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 東洲斎写楽 (写真 C)左:市川男女蔵の奴一平、右:松本米三郎のけはい坂の少将、実はしのぶ

「寛政 6年 (1794) 5月、蔦屋重三郎から 28図の役者大首絵を発表してデビューした写楽。 その後、わずか 10ヶ月足らずの間に 140数点もの作品を発表して忽然と姿を消した。 伝歴は、諸説となえられているが全く不明。 その画風は、勝川春章らによって完成されてきた役者似顔絵を、さらに一歩進めて役者の内面までを描いた極めて個性的なもの。 最初の 28図は、すべて背景に黒雲母を用いた豪華な大首絵で、全作品の中でとりわけ高い評価を受けている 」 とのこと。 本展示では 21点を見ることができた。

この三大絵師 清長、歌麿、写楽 の他にも、勝川春章、窪俊満、鳥文斎栄之、五郷、鳥高斎栄昌、北尾重政、歌川豊春、歌川豊国、歌川豊広 などの作品 30点を見ることができた。
なお、展覧会リーフレットに掲載されている作品 (写真 D) は、喜多川歌麿 〜 吉原仁和嘉 荻江松蔵 峯いと



画像 続いて、同時開催の平成 23年度 (千葉市美術館)所蔵作品展 「岡本秋暉とその師友」 を鑑賞した。

所蔵作品展 「岡本秋暉とその師友」 の リーフレット (写真 E) によると、岡本秋暉 (1807〜1862) は 江戸時代後期に活躍した画家で、鳥 特に孔雀を得意としたとのこと。

また、弘化 3年 (1846) 頃には下総柏村 (現在の柏市) の名主 寺嶋家に逗留して作品を残したとのこと。 寺嶋家には、多くの文人墨客が訪れており、寺嶋邸 (「摘翠軒」) は当時の柏の私塾であり 文化サロンだったとのこと。
今回は 「摘翠軒」 をルーツとする 摘軒記念文化振興財団 の所蔵品を中心に 岡本秋暉の作品 15点を展示、その他に岡本秋暉とその師系および親交のあった画家たちの作品を 3部構成で展示するとのこと。

第 1 部  江戸の南蘋派の作品 ( 秋暉との結びつきが強い 宋 紫石ら 江戸で活動した画派 ) * 黒川亀玉、脇坂一道、諸葛 監、宋 紫石 (写真 F-右 「雨中軍鶏図」 )、宋 紫山、鏑木梅渓、金子金陵 (写真 F-左 「秋雨鶏雛図」)、横矢南山、岡田閑林 などの作品 19点

第 2 部 岡本秋暉の作品  * (写真 E 「百花一瓶図」 ) など 15点 

第 3 部 谷 文晁から鈴木鵞湖などの作品 ( 秋暉は渡辺崋山、椿 椿山と親しく交わっていた。 崋山の師、谷 文晁は文人画の他さまざまな画派を学び江戸時代後期の非常に重要な画家、秋暉と関係の深い谷 文晁系の画家 鈴木鵞湖など )  * 谷 文晁、渡辺崋山、渡辺如山、山本琴谷、椿 恒吉、福田半香、平井顕斎、江川坦庵、春木南溟、春木南華、鈴木鵞湖、田中抱二、岡田閑林、鏑木雲潭 などの作品 33点

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* 備考 : ボストン美術館 は、アメリカ東海岸のボストンに 1870年に設立された。 古代から現代まで、世界各地の文化圏の美術を網羅した総合美術館で、一世紀以上にわたって収集された所蔵品は 45万点以上にのぼり、なかでも日本美術は、日本国外では質量ともに世界屈指のコレクションを誇るとのこと。

なお、世界的な日本美術のコレクション形成に重要な役割を果たしたのが、エドワード・シルヴェスター・モース (1838〜1925)、アーネスト・フランシスコ・フェノロサ (1853〜1908)、ウィリアム・スタージス・ビゲロー (1850〜1926) の 3人のボストニアン とのこと。
モースは、1877年に東京大学に動物学の教授として就任、日本の陶磁器の美しさに魅了され、以後これを中心に 5千点以上ものコレクションを収集。 フェノロサは、モースに推薦されて 1878年に東京大学に招かれ、1886年には文部省美術取調委員に任命された。 滞在した 12年間に日本美術に大きな関心を寄せ、ことに絵画に興味を持つようになり、「平治物語絵巻」をはじめとする名品を含む日本絵画など千点以上のコレクションを収集。 ビゲローは、富豪の貿易商の家に生まれ医学の道に進んだが、1881年にモースが帰国した際に行なった日本とその文化についての講義に触発され、翌年日本に渡った。 その後、仏教徒となり 寺の建築物や美術品の修復のための寄付や、若い日本の芸術家たちの支援を行い、1889年まで日本に滞在。 その間、豊富な財力を投入して フェノロサや岡倉天心 (1862〜1913) のアドバイスを受けながら、絵画、刀剣、刀装具、染織品、漆器、木版画、彫刻 など幅広い分野のコレクションを、その数は 4万点。 ( 注 : 主催の千葉市美術館、ボストン美術館、日本経済新聞社のHPを参照させて頂きました。 )


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内 容 ニックネーム/日時
現在、東洲斎写楽の版画を中心とする「写楽」展が、東京国立博物館・平成館で 〜6月12日まで開かれている。
takechann
2011/06/03 22:05

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